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幾原邦彦作品等について語るブログ

月の光と百合の花の美しい夜

ユリ熊嵐第2話の感想です。

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今回は第1話の続きで、前回から続いていた紅羽の透明な一日が終わるところまで。

前回は盛り込む内容が多いわりにページ数が少なくてもやもやしたのですが、だいぶ解消された気がします。

生徒会長や変質者等の第三者が登場して、面白くなってきました。

銀子と友達になって幸せいっぱいの紅羽。

しかし、銀子は本当にクマではないのでしょうか。初めて会ったときに、紅羽が宇宙熊だと思い込んだのには、何かしらの理由があるはずで、このまま単純に「熊と思い込んだのはただの中二妄想でした」とはならないような気がします。

一つわかったことは、紅羽はクラス内で透明な高校生であるだけではなく、男性に対して恐怖心を抱いているということ。夢の中の「クマ」は彼女のそうした恐怖心が象徴的に現れていたもののようです。

もっと大きな悪(たとえば人類の敵になるような何か)を想像していたのですが、紅羽の言う「夢はクマのお姫様が遠隔操作しているかも」説を、銀子が中二の発想として否定しているので、そういうモノではなさそうですね。あくまでも今のところですが。

しかし終盤の夢の中のシーンで、生徒会長が熊の形をとって出現したのはどういうことなのでしょう。夢だから説明のつかないことが起きても不思議ではないのですが、凶悪な熊に代わって熊の男の子がでてくるというのは、紅羽の男性観に少し変化が出てきたということなのでしょうか。

月の光と百合の花。すやすやと眠る銀子に、何かを事情を知っていそうな熊の生徒会長。夢のシーンは何かが始まる予感に溢れていて良いですね。今月はるるが登場するのかと思っていたので、こういう展開は予想外でした。

そういえば、今月の紅羽は最初のページ以降、メガネをかけていないのですね。銀子という友達ができて、彼女の透明な日々も変わるのでしょうか。