101%メモ

幾原邦彦作品等について語るブログ

2013-01-01から1年間の記事一覧

生誕100周年 中原淳一展

日本橋三越本店にて開催されている「生誕100周年記念 中原淳一展」に行ってきました。 下書きが残ったままの生の原稿、雑誌や人形の実物が多数展示されており、中原淳一の魅力あふれる展覧会でした。 中原淳一(1913~1983) 戦前から戦後にかけて、雑誌編集を…

星野リリィ直筆サイン入りアートグラフ「オトナアニメディアVol.2」

星野リリィ先生の「輪るピングドラム」アートグラフが届きました! アートグラフとはGofa( http://www.gofa.co.jp/ )製作のデジタル出力版画です。 昨年6月の『輪るピングドラム星野リリィアートワークス出版記念展』で購入。 http://yuuki101percent.hatena…

【感想】中村明日美子「君曜日 鉄道少女漫画2」 読むと機関車に乗りたくなる恋物語

中村明日美子先生の新刊「君曜日 鉄道少女漫画2」が発売になりました。 鉄道周辺のあれこれを舞台に展開するコミックス「鉄道少女漫画」。 同書に収録された「木曜日のサバラン」からスピンアウトしたアコちゃんと小平くんのお話しがコミックスに!! 中学生…

【青蛾館】寺山修司初期一幕劇「狂人教育」

ギラギラと煌く満月の光。 絶叫する狂人たちの祝祭。 青蛾館の「狂人教育」は、狂宴的な歌と踊りで観客をシビれさせ、「正気と狂気」について問いかけるようなミュージカルでした。 寺山修司 初期一幕劇連続上演「狂人教育」 構成・演出・美術=青木砂織 音楽…

『ノケモノと花嫁』の世界観に関連する映画作品

以前、ノケモノの世界に関連する音楽に関する エントリ- を書きました。 今回は映画についてです。 この作品の風変わりで独特な世界観はどのように成立しているのか。 コミックスあとがきや、過去のインタビュー及びイクニWEBの日記に登場した過去の映画作…

「帰ってきた寺山修司」世田谷文学館

世田谷文学館の企画展「帰ってきた寺山修司」に行って来ました。 世代を超えた多くのファンが来場しており、寺山人気の健在ぶりを実感しました。 「帰ってきた寺山修司」世田谷文学館 概要:寺山修司(1935~1983)が去ってから30年。戯曲の再演や映画上映な…

巨大タワーの煌き

20歳になった頃。 車の免許を取得して、友人と夜の東京をドライブをした。 首都高高架下をどこまでも走る。 ビルに覆われていた視界が急に開けて、巨大な東京タワーが目に飛び込んできた。 思わず息を飲んだ。 夜空に出現した、圧倒的な光彩を放つ巨大電波塔…

【青蛾館】寺山修司初期一幕劇「白夜」

青蛾館の「白夜」を観劇してきました。 北の大地の宿で一夜を過ごす男の物語。 白夜という題にふさわしく、狂おしい愛についての綺麗な話でした。 寺山修司 初期一幕劇連続上演「白夜」 構成・演出・美術=小林桂太 音楽=落合敏行 出演=神保良介,井内俊一,村…

池袋の街と輪るピングドラム

池袋の街はよく知っている方だと思う。 近所に数年間住んでいたし、毎日通っていた時期もあるからだ。 大震災の日も池袋のビルに居た。 都市機能が麻痺して電車が止まり国道沿いを歩いて帰った。 『輪るピングドラム』の放送を観ていた時、キャラクター達の…

演劇実験室◎万有引力「紙芝居活劇オペラ怪人フー・マンチュー」鮮烈な紅と黒。甦る黄禍の夢。

演劇実験室◎万有引力「紙芝居活劇オペラ怪人フー・マンチュー」のCD/DVDが発売されました。 少女革命ウテナが暗黒宝塚であるとするならば、怪人フーマンチューは暗黒探偵モノというべきでしょうか。 J・Aシーザーの見世物オペラの傑作です。 ■愛しき悪の組織 …

少女革命ウテナBlu-rayBOX上巻

爆音映画際での幾原監督の謎のコメントから半年。 少女革命ウテナBlu-ray上巻が発売になりました。 まだ映像は見れてないのですが、ファーストインプレッションです。 外箱は大人なデザインです。 渋めの本棚にさりげなく置かれていても違和感ない感じで、オ…

ウテナAN第2弾「少女革命ウテナAN黙示録」

テアトル新宿で開催された、ウテナAN第2弾に行って来ました。 Blu-ray BOX発売記念 少女革命ウテナ テアトル&シネ・リーブルAN黙示録 2013年1月19日(土) テアトル新宿 23:30会場 24:00開演 近日発売のBD上巻が展示されてました。 御影草時と千唾馬宮!!…

ノケモノと花嫁55話感想 星に願いを~ピノキオと磁器人形(ビスクドール)の祈り

KERA2013年3月号掲載の「ノケモノと花嫁 THE MANGA 第55回」の感想です。 KERA! (ケラ) 2013年 03月号 [雑誌]出版社/メーカー: インデックス・コミュニケーションズ発売日: 2013/01/16メディア: 雑誌 クリック: 2回この商品を含むブログを見る ネタバレ全開…

性別なんてなければ僕らはずっと一緒に居られたのにね(ふみふみこ「そらいろのカニ」)

幾原監督が帯コメントを書かれたふみふみこさんの「そらいろのカニ」。 購入してから少し時間がたちましたが感想を書きます。 何度も何度も、出会いと別れを繰り返す「カイ」と「エビ」。 時代や姿形、性別が違っても惹きよせられてしまうのは運命か? それ…

ウテナに影響を与えたと考えられるアート作品(マニアックネタ)

ウテナへつながるアートの系譜 少女革命ウテナの世界観やキャラクター設定等は、過去の芸術作品や神話等が膨大に引用されていることが知られています。 ヘッセの「デミアン」や、過去の漫画・アニメ作品、天井桟敷や北村想の舞台、中原淳一の絵本や数々の映…