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幾原邦彦作品等について語るブログ

寺山修司

寺山修司『青ひげ公の城』 劇団A.P.B-Tokyo

先月末になりますが、劇団A.P.B-Tokyoの寺山修司『青ひげ公の城』観てきました。A.P.B-Tokyoは『身毒丸』につづいて二度目ですが、エネルギーとパッションにあふれた舞台でした。次々と登場する青ひげ公の妻は妖艶な迫力あり、観客にも相応の集中力を要求す…

寺山修司×松本雄吉 『レミングー世界の涯まで連れてってー』

パルコ劇場で開幕した『レミングー世界の涯まで連れてってー』を観劇してきました。松本雄吉の「ヂャンヂャン☆オペラ」と寺山修司の言語が融合した超現実的な音楽劇。前から観たいと思っていたので体感できて良かったです。世界の果てを観てきました。 寺山…

J・A・シーザー × 幾原邦彦トークショー◎寺山修司映像詩展2013

J・A・シーザーさんと幾原監督のトークショーに行って来ました。 シーザーさんが寺山さんとの思い出や裏話を語り、幾原監督が聞き役になるような雰囲気でした。間近で観たシーザーさんはオーラに溢れており、幾原監督はいつもとは少し違って一人のファンのよ…

寺山脚本映画 『無頼漢』 革命の時代の遊び人にシビれる

先週の土曜日から渋谷のシネクイントで「寺山修司◎映像詩展」が開催されています。没後30周年になる寺山の映像作品を28本上映するイベントです。豪華ゲストのトークショーもあり自分も時間を調整して通っています。 個人的寺山映画体験 寺山映画を初めて見た…

天井桟敷「星の王子さま」と「少女革命ウテナ」(つづき)

前回のエントリーでは寺山修司「星の王子さま」について書きました。今回は少女革命ウテナへの影響について考えてみます。(両作品のネタバレ含みます) 少女革命ウテナと天井桟敷「星の王子さま」 幾原監督は寺山修司が好きだったと語っています。そして一…

天井桟敷「星の王子さま」と「少女革命ウテナ」

寺山修司の戯曲に「星の王子さま」という作品があります。サン=テグジュペリの童話をモチーフとしたこの作品は、「毛皮のマリー」の姉妹編であり、女性出演者による「男装劇」だったといいます。 天井桟敷による初演は1968年。今から45年前の戯曲ですが、ロ…

【青蛾館】寺山修司初期一幕劇 「犬神」

寺山修司 初期一幕劇連続上演「犬神」 演出=長野和文 出演=野水佐記子, 丹羽克子, 髙島美沙, こもだまり, 稲川実加 芹沢あい, 井口香, 長谷川哲朗, 岩倉金太郎, 鋤柄拓也・点滅 美術=亜飛夢 2月10日(日)14時の回を観劇。 幻想的な雅楽の調べと、不思議…

【青蛾館】寺山修司初期一幕劇「狂人教育」

ギラギラと煌く満月の光。 絶叫する狂人たちの祝祭。 青蛾館の「狂人教育」は、狂宴的な歌と踊りで観客をシビれさせ、「正気と狂気」について問いかけるようなミュージカルでした。 寺山修司 初期一幕劇連続上演「狂人教育」 構成・演出・美術=青木砂織 音楽…

「帰ってきた寺山修司」世田谷文学館

世田谷文学館の企画展「帰ってきた寺山修司」に行って来ました。 世代を超えた多くのファンが来場しており、寺山人気の健在ぶりを実感しました。 「帰ってきた寺山修司」世田谷文学館 概要:寺山修司(1935~1983)が去ってから30年。戯曲の再演や映画上映な…

【青蛾館】寺山修司初期一幕劇「白夜」

青蛾館の「白夜」を観劇してきました。 北の大地の宿で一夜を過ごす男の物語。 白夜という題にふさわしく、狂おしい愛についての綺麗な話でした。 寺山修司 初期一幕劇連続上演「白夜」 構成・演出・美術=小林桂太 音楽=落合敏行 出演=神保良介,井内俊一,村…

演劇実験室◎万有引力「紙芝居活劇オペラ怪人フー・マンチュー」鮮烈な紅と黒。甦る黄禍の夢。

演劇実験室◎万有引力「紙芝居活劇オペラ怪人フー・マンチュー」のCD/DVDが発売されました。 少女革命ウテナが暗黒宝塚であるとするならば、怪人フーマンチューは暗黒探偵モノというべきでしょうか。 J・Aシーザーの見世物オペラの傑作です。 ■愛しき悪の組織 …